UX(User experience)から考えてみる

自己流で習得中のUXから世の中の動きについて考えてます

誰の情報をSNSで求めているのか?

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Instagramが注目される理由

 2016/04/20に放送されたワールドビジネスサテライトの特集「インスタグラム旋風の行方」はご覧になられましたか?

 主な内容は、Instagramの若者の利用形態と広告表示による収益化の本格化と課題を伝えるものでした。

 

 SNSの収益化は難しいようで、世界のSNSシェアのトップ4に入るFacebookTwitter、Lineで業績結果が大きく異なっています。その中で、これまでユーザー数の拡大に専念してきた世界で2番目のシェアを持つInstagramがどのように収益化を進めていくのかは、Instagramが関心を集める理由の一つでしょう。

 

Instagramのユーザー

 ただ、Instagramを利用する多くのユーザーは若者ですし収益化について考えるときに、若者の利用方法について注目する必要があるかと思います。

 InstagramのUIは非常にシンプルで、投稿する内容は写真(または動画)と少しのコメントで、あとは投稿した記事にFacebookのいいねとコメント、Twitterハッシュタグ機能を合わせたようなものです。

 ですから、記事から得られる情報量が少ないため、ユーザーは「写真の良さ」と、「誰が投稿した記事か」を基本見ています。

 

Instagramerの存在

 私が特に注目をしているのは「誰が投稿をした記事か」というところです。フォロワー数の多いユーザはどのSNSも同じで有名な方が多いのですが、その中でInstagramerと呼ばれるYoutuberのようにInstagramの中で有名になる人たちがいます。有名なInstagramerは、ショップ店員からコスプレイヤー、カメラマンなど職業は様々ですが、日常の生活を撮るだけでなくYoutuberのように企業とタイアップし、トレンドの発信を目的として投稿することもあるようです。良い1枚の写真、動画が新たなトレンドを作る時代なのです。

 

 そして、有名なInstagramerに成ると、ただ写真をあげているのではなく、プロのカメラマンのようにライティングや構図に注意し、何十、何百カットも撮って一番良い写真を掲載することで、「こだわり抜かれた写真の良さ」=「かっこいい、かわいい」でフォロワー数に繋がっていると私は感じています。有名なInstagramerは、マーケッターでもあるのです。おそらく、今後数年間は有名になるInstagramerが増え、他のメディアにも取り上げられていくでしょう。

 

広告を信じないユーザー

 Instagramを始めとするSNSは、本来信頼する人と情報交換をする安全な場所だったはずです。そこに、広告という信頼のない情報が流れると、SNSを利用するユーザーは興味を失い離れやすくなっていきます。もちろんSNSを提供する側は困るでしょうが、日夜新しいSNSが生まれているこの世界では、ユーザは新しいSNSに引っ越すだけなのです。広告を出す側は、従来の広告の発信の仕方を見直すことで、ユーザーとのより良い繋がりを作る必要があるのかもしれません。

 

 

 

 

Instagram

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